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特集:暮らしの中の刺し子遊び

布地に色とりどりの糸で模様を縫いこむ「刺し子」。イラストレーターでエッセイストの平野恵理子さんはその伝統的な柄や色にひかれて刺し子のふきんを縫い、毎日の暮らしに大活躍させています。
縫うときも使うときも楽しいという刺し子の魅力を伺いました。
平野 恵理子さん :イラストレーター、エッセイスト。着物や暮らしをはじめ、山歩きなど、幅広いジャンルでのイラストエッセイで活躍。
一針一針心をこめて刺す楽しみ 一針一針心をこめて刺す楽しみ

洋裁好きの母を見て育ったという平野さん。「刺し子も、母がよく楽しそうにやっていました。白地の晒しに赤い糸の麻の葉柄が、とても爽やかで。本格的な手芸は無理だけど、これぐらいなら気楽にできそうだと思ってはじめたのが15年前ぐらいです」

それ以来、大好きな「麻の葉」柄のほか、曲線が美しい「分銅つなぎ」や円が重なり合った「七宝つなぎ」など、大小さまざま、色とりどりの刺し子のふきんをつぎつぎに作成。
「縫っているときは、ここまできたらやめられない、と手縫いハイ=iランナーズハイ≠フ手縫い版)になります」。無心で縫っていて、ふと手を休めたとき縫い目を確認して「こんなに進んだんだ!」と実感する、その瞬間のうれしさは格別だそうです。

平野さんの作った刺し子のふきんの数々 一針一針心をこめて縫ったふきんは、とてもいとおしいもの。できあがった後も使うたびにうれしい気持ちになるし、部屋に置いておくだけでもワクワクするといいます。
「小さいサイズのものは、お茶の時間の台ふきとして手元に置いておくと便利でかわいい。大きめのものは、お弁当包みにしたり、トーストを包んで冷めないようにしたり、おひつにかけたりしています」。

洗濯するたびに味や風合いがでてくるので、使いたおしていく楽しさもあるそうです。毎日の食卓に、まずは1枚、作ってみてはいかがでしょうか。

日本の伝統柄いろいろ
刺し子の準備でまず必要なのが、紙に図案を書いて、晒しにチャコペーパーで写す作業。ここでは、代表的な伝統柄の作図法を紹介します。また、刺し子は縫い目が揃いすぎない方が手作りの温かみがありますが、縫い方のポイントも参考にしてください。

七宝つなぎ
縫い目は表3裏2の間隔で刺す 七宝つなぎ 図案 布に直接チャコペンで縦横同寸の方眼を書き、円を書いていく。丸く切った厚紙を使うと便利。または、茶筒などを使って円を書いてもいい。図案を一面に埋め尽くさずにワンポイントにしてもおもしろい。

麻の葉
麻の葉 図案 (1)紙に1対2の方眼を書き、図のように対角線を入れる。
(2)さらに図のように対角線を入れ、必要な線をたどって麻の葉柄にする。方眼線と実際の柄の線の色を変えて書くとわかりやすい。図案を書いた紙と布の間にチャコペーパーを入れて図案をなぞり布にうつす。
直線は模様の1辺を針を抜かずに刺すと曲がりにくい

分銅つなぎ
曲線は2〜3針ごとに糸を引き出すときれいに仕上がる 分銅つなぎ 図案 布に直接チャコペンで縦横同寸の方眼を書き、丸く切った厚紙を使い4分の1円周をつなげていく。


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