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器や家具の店「モノ・モノ」の代表、山口さんの普段使いの器は、いつとはなしに残されたごく少数。ビアマグ、ワイングラス、そばちょこ、お盆、大皿、お椀、ボウルと、ぐいのみなど。これらの器で、どんな食事もこと足りるといいます。「気に入った器で食べると味も変わる。持ったときの手ざわり、唇につけたときの感触など、気分のいい器を選びます」。そんな理由で、愛用の器だけを、大切に、自由な使い方で楽しんでいる山口さん。 たとえば朝食は、お盆をテーブルがわりにして、その上に直にパンを置き、ぐいのみにジャムを入れ、ビアマグでミルクティーを飲んでいるといいます。 また仕事中には、緑茶やコーヒーを入れたそばちょこが欠かせないそうです。「そばちょこは一器多用の典型です。アイスクリームを食べることもあるし、茶碗蒸しにも。納豆やおひたしにもぴったりです」。 ほかにも、活用度が高いのはお椀だそうです。「熱いものを入れても持ちやすいので、鍋料理の取り皿として使うと便利です。あと、パスタ! 意外ですが、同じ麺類のうどんやそばはお碗型の器で食べるのが普通ですよね。食べやすいし、クリームソース系のパスタは漆の色にも映えます」。確かに、盛り付けてみると案外何でもしっくりくるものです。 「器の使い方を考えるのは使う人の特権。もっと自由に、のびのびと使っていいと思うんです。物があふれている時代だからこそ、こうしたゆとりやユーモアがほしいですね」と山口さん。 器の新しい魅力を見つければ料理にも弾みがつき、工夫する楽しさを発見できそうです。 |
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