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よかったらどうぞ お返しの容器には ありがとうの気持ちを一緒につめて
  ご近所からおすそわけをいただいたとき、容器に何を入れてお返ししようか・・・と悩むもの。今回は、昔ながらの和の暮らしを大切にしている平野恵理子さんに、「よかったらどうぞ」と気軽に渡せて相手に喜ばれる「お返し術」を教わりましょう。  
 
平野恵理子(ひらのえりこ)さん:イラストレーター、エッセイスト。商品と一緒にお届けする"彩彩生活"の連載『お出かけにはこれを持って』でもおなじみの、温かみのあるイラストとエッセイが好評を得ている。著書に『和ごころ暮らし』など多数。
 
  お返しをするときは、個別に包装されたお菓子やかつお節のパックなどが便利
「今は使い捨ての容器がたくさんあって、家にある器でおすそ分けをする機会が減ってしまったけれど、器のやりとりと同時に気持ちも通う、そんなお付き合いって素敵ですよね。『こんな器を使ってるんだ』とか、相手の趣味も窺えたりして」という平野さん。お返しをするときに心がけているのは、「さらっとスマートに」渡すこと。「あまりおおげさだと気を使わせてしまうし、かといって、相手に『これ、もらってどうするの?』と思われるものだけは避けたい」と、日持ちするものにするか、すぐに食べなくてはならないものなら量は少なめにします。

「おすそわけを手持ちの器でやりとりできる関係ということは、信頼関係がある証拠。『ありがとね。おいしかったよ』という言葉だけでも十分ですよね。だけどもう少し感謝の気持ちを伝えたくて、ほんのちょびっとお返しをします。相手がもらったことを忘れてしまうくらいがちょうどいいんです」

 ちょっとしたものでも、そこにひと手間かけるのが平野さん流。容器にそのまま入れず、懐紙や薄紙でくるみ、ひもをかけて、お礼の気持ちを包みます。「子どものころ、薬局をしていたおじが、薬を入れる紙袋にお菓子をつめて、口をきゅっと結んでくれたんです。袋に入った特別感が嬉しくて」。親しい間柄だからこそ、気取らず、さりげなく、「ありがとう」の気持ちをお返ししませんか?
 
  平野さんのお返しの流儀  
   
 
好きなときに使えるように、保存が利くものを、ちょっとずつ小分けにして包みます。以前、年上の友人にお土産でいただいた乾物がとても重宝して、それ以来、昆布やお豆をお返しに使っているという平野さん。「こんな風に煮るとおいしいよ、とお互いに情報交換したりして。喜びを分かち合えるのも、お返しの楽しみですね」
手づくりのスイートポテトやチーズケーキをプレゼントすることも。たくさんあげたくなるけれど、量はほんのひと口か、ふたくちにします。「自分が思う量の、半分くらいで十分なんですよね」。くれぐれも、食べきれないほど入れないように!
 
   
 
中に入れるものがないときは、容器にはお礼のカードを入れて、買いおいてあった化繊の風呂敷や綿のふきんなどに包み、包みごとお返しします。「何枚あってもじゃまにならないでしょう?」。カードは柄のある折り紙と無地のものを2枚重ねて手づくりします。
とても親しい人なら、たくさん作ったものがあれば、「これ食べて」と容器に直接入れてお返しすることも。そんなときも少し手をかけて、お返しらしく。おこわやお赤飯は、型で抜いて見ばえよく盛り付けます。
 
   
 
懐紙やペーパーナプキンは、お返しするものを包むのに便利。キッチンペーパーでもOKですが、透かしや季節の模様入りの懐紙で包めば、きちんとした印象に。さらに毛糸や麻ひも、水引などで結び、アクセントにします。
 
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