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古くて新しい実用品 暮らしの中に生きるふろしき
  1200年も昔から包んで運ぶ道具として使われてきた“ふろしき”。この一枚の布には、紙袋やビニール袋にはない魅力があります。ふろしきを愛用して70年になる倉田千恵子さんに、その魅力を伺いました。  
 
  倉田千恵子(くらたちえこ)さん:1931年生まれ。1961年より呉服屋を創業。進物用のふろしき選びをきっかけに、ふろしきの色彩や構図、伝統美に魅せられる。2000年にインターネット通販専門の「ふろしきや」をオープン。著書に『カジュアルふろしきライフ』がある。  
 
我が家では、先代から受け継いだ古いふろしきも現役です。 贈り物にも実用にも使える万能布
ふろしきは今、モダンな柄やかわいいデザインのものが増え、バッグ代わりやインテリアの一部に使うなど、若い人に人気です。

「それだけではありません。私たち世代は『もったいない』が口癖ですが、ふろしきは大事に使えば何十年ももつことから環境にやさしいと注目を集めているんですよ」
そう話すのは、呉服屋を営むかたわら、8年前からインターネット上で通販店舗「ふろしきや」を運営している倉田千恵子さん。環境にやさしく、伝統あるふろしきをもっと生活の中で使ってもらうために、パソコンの勉強もしたそうです。

「ふろしきは日常的に使ってこそ、生きてきます。先代から受け継いだ絹のふろしきは祝いごとに欠かせない一枚で、50年以上使っています。かわいい柄の小ふろしきは孫のお弁当包みなどに活躍しています」
贈り物を渡すときも、ふろしきが欠かせません。相手や目的に合わせて色柄を選び、喜んでもらえるように気持ちを込めて包むそうです。
「以前、愛用者の方から海外で“ふろしき”という美しい布に包んで贈る習慣に感動されたというメールが届きました。日本文化の奥ゆかしさと染色技術のすばらしさを改めて感じたうれしい出来事でした」

倉田さんはほかにも椅子のカバーや物隠しなどに活用しています。アイデア次第で便利に使える魔法の布。あなたも使ってみませんか。
  千恵子流 ふろしき活用法  
  ゾル東洋には贈る気持ちを込めて
贈る相手が喜んでくれるように、ふろしきの柄や包み方も考えます。花びらのように結び目をあしらい、華やかさを出した「花びら包み」はお祝いに最適(写真右)。「瓶包み」は見栄えがよくなるだけでなく、ふろしきがクッションとなって割れるのを防いでくれます(写真左)。
花びら包み
 
  千恵子流 ふろしき活用法  
 
長袖シャツやセーターなどかさばる衣類の収納にもふろしきは活躍します。衣類がシワにならない程度に圧縮しながら包めばかさを減らせます。
「物がごちゃごちゃしている場所には大判のふろしきをサッとかけて隠すだけで、見た目にすっきりするでしょう。急なお客様のときなどに重宝しますよ。椅子にもカバー代わりにふろしきを掛ければ、部屋の雰囲気も変わります」
 
 
つる草が絡み合いどこまでも成長することから、力強い永遠の生命力を表します。もともとは瑞祥あふれる柄ですが、一般的に普及し今では日用品にも使われています。
獲物を空中で素早く捕まえる逞しさと、前にしか進まないことから「勝ち虫」と呼ばれ、勝負ごとに強く縁起のよい柄。祝いの席にも喜ばれます。
「水や火も厭わず身を捨て弱きを助ける」という心意気が込められています。江戸の庶民に流行した粋な柄は、カジュアルなシーンで活躍します。
 
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