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特集:気持ちをシンプルに伝える 墨で書く字手紙
  字手紙は、伝えたい気持ちを漢字一文字と短い一文で描くシンプルなもの。その一文字は紙からはみ出すほどのダイナミックさと、流れるような動きがあり、短い文は心にすとんと響きます。考案者の関 紫芳さんに、できたら楽しい「紫芳の字手紙」の書き方を教えていただきましょう。  
  関 紫芳(せき しほう)さん:書歴45年。フジテレビ、産経新聞社を経て独立。文字による独自の表現を模索し、個展活動を開始。国際芸術文化賞、平和功労賞学士院受賞。2003年「紫芳の字手紙」登録商標。  
 
川が流れるような清涼感をイメージして「涼しさ」を届けたい
気持ちよい「風」が吹き抜けるイメージでさわやかさを送りたい
  
 漢字一文字で伝えるメッセージ  
 書歴45年という関さん。「漢字は、もともと絵から発展したものです。ひとつの文字にいくつもの意味が込められていて、喜びや悲しみ、励ましなどのさまざまな感情を伝える力を秘めています」と言います。
関さんは、墨と筆を使って文字が持つ力を表現する書のすばらしさを、もっと気軽に楽しんでもらいたいと「紫芳の字手紙」を考案。自らも贈り物やお祝い、季節の挨拶には欠かさず字手紙を送っています。
「筆はわずかな力加減で線の太さを自由に変えられ、墨の量や濃淡などでかすれや、にじみの面白さが生まれます。同じものは二度と書けない一期一会のようなところも字手紙の魅力のひとつです」

字手紙を書くコツは、上手に書こうとしない、書き順を気にしない、筆と遊ぶ感覚で楽しむこと。濃墨と薄墨を使い分けることで、小さなハガキに立体感がでます。
「字手紙には正解や間違いはありません。字に表れる個性が大切です。私の教室には書道の経験がない方もたくさんいます」

字手紙に綴る文字は、送る相手に伝えたいことを短い文章にしてから、連想する漢字一文字を決めます。今回は、暑中見舞い用に“お元気ですか?”という言葉を選びました。
「暑中見舞いには、“涼”や“風”だけでなく、炎天下の暑さをイメージして“炎”や“暑”でもいいですね。自由な発想で心を伝える一文字を探してみてください」

あなたも身近な人へ、字手紙を送ってみませんか?
     
  お祝いや贈り物に添えて
  字手紙は、贈り物をするときのカードや、お礼状にもぴったり。「“厚”には、真心をこめてという意味があります。誕生日のお祝いには“誕”をろうそくの炎に見立てたり、贈り物には“包”という文字もいいですね」
 
 
  書いてみよう!字手紙の基本  
 
            
  必要な道具     準備すること
 
 
   
 
一、文字と添え書き、余白のバランスを考えます   二、大字を書きます   三、添え書きを入れます
薄墨を使って中筆で書きます。文字の1か所以上はハガキからはみ出すようにすると迫力がでます。 濃墨を使って小筆で書きます。14字前後の言葉を1〜3行程度にまとめて書きましょう。
四、雅印を押して完成  
紫芳さんの雅印いろいろ
雅印は作品をまとめるカナメです。印泥をつけて添え書きの最後に押します。消しゴムの手作り印や、筆のおしりで印をするだけでもOK。ハガキの下に印を押す台を敷いて使うときれいに押せます。
   
大字はハガキの約2分の1のスペースに、添え書きは余白の中央部分に書き、ハガキの端から1cmくらいの余裕が必要です。
 
   
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